「留学なんて時代遅れ?」挨拶しか話せないスペイン語学習者限定: 留学に行けない貧乏大学生が“「口語」の文法” で留学経験者よりペラペラに話せるようになってしまった話。

その「留学」ちょっと待ってください。外国語の習得を目指す誰もが夢見る留学ですが、果たしてそれはあなたにとって“正しい選択”なのでしょうか?スペイン語学習歴4年の留学経験者による「話すスペイン語」の学び方講座

点過去と線過去の「口語文法」

 

 

 

¡Hola, chicos!

 

 

こんにちは。ガウチョ・カズです。

 

 


3回に渡った

イントロダクションも終わり、

 


いよいよ今回から

使える「口語」の文法

お教えしていきたいと

思います!!

 

 

そしてその記念すべき

初回の文法は.................

 

 

点過去と線過去の使い分け

です。

 

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日本人スペイン語学習者が

最も習得に困難する

と言われている

過去時制の使い分け。

 


今日はその正しい用法を

一緒にマスターしようと

思います!

 

 

 

それでは~~~~~~

 

 

¡Vamos a ver!

 


 

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さて早速ですが

 

 

まずは

点過去

(Pretériot perfecto simpre)

から見ていきましょう。

 

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写真は全く関係ないです

 

 

点過去とは、

 

過去に起こった完了した

出来事を表す場合に

使われる過去時制です。

 

 


というか、

そう教えられます。

 

 


前回までのブログで

お伝えしましたが、

 


私は、

会話に特化したスペイン語

あなたに

教えたいのです。

 

なぜならその責任が

私にはあるからです。

 


そして、


あなたもその習得を目指して

今もこうして私のブログを

読んでくださっている

のだと思います。


(いつもありがとうございます)

 

 

ですので、

 

私は学校で教わることと

同じことは教えません。

 

そんなことはもう

知ってて当たり前

という前提に

お話をします。

 

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とはいえ、優しく教えるから大丈夫さ

 


 

さて、

話がずれてしまいましたが

 

 

点過去とは、

「あっさりした過去」

のことです。

 

 

 

どゆこと?

 

って思われたかもしれませんが、

 

 

例えば日本語では、

 

「食べた」

「買った」

「知った」

「気に入った」


など、

 


文字通り 

過去の場面の一点一点を

突くように表現する時制

なのです。

 

 

 

  

それでは次に

線過去

(Pretérito imperfecto)

を見てみましょう。

 

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写真は全く関係ないです

 


線過去は、

点過去の「あっさり感」に対して

「ねちっこい過去」

です。

 

 

 

どゆこと?

 

とまた思われたかもしれませんが、

 

  

例えば、

  

「雨が降っていた」

「出る寸前だった」

「我慢していた」

「気分が悪かった」

 

など、


 

過去の場面に

べっとり張り付くような語末

になります。

 

「~だった」、「~ていた」

のような語末ですね。

 


学校で教えられる

「過去の習慣・状況」

という線過去の用法も、

 

過去の一点ではなく、

時間軸にねっとりと

張り付いているような

印象ですよね。

 

 

 

まぁこんな説明をしても

結局は使えなければ

意味がありません。

  


ですのでここで、

よく使う過去の表現を

いくつかご紹介します。

 

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1. Me gustó ~

 

この表現は頻出です。


特に、

¿Te gustó? 

と相手に尋ねる

ときに使います。

    

この場合、

日本語にすると

「気に入った?」

程度のニュアンスになります。

 

ここでgustarを

線過去にしてしまうと、


「昔は好きだった」

という

ねちっこい解釈(習慣)に

変わってしまいます。


 

ですので、

"そのときどう思ったのか"

という感想にフォーカスを当てる

場合はこの表現を使います。

 


 

2. Estuve en ~

 

これはけっこう多くの人が

線過去にしやすい表現です。

 

「~ にいた」

という意味ですが、


これは

あっさり感とねっとり感の

両方が感じ取れます

 


例えば私が

「アルゼンチンにいました」

と言うときは必ず、

       Estuve en Argentina. 

と言います。

 


アルゼンチンにいたのは

もう終わったことですからね。


その過去の一点を突いている

ことになるのです。

 


しかし、例えば


地震が起きた時、私はアルゼンチンにいた」

なら

     Estaba en Argentina cuando ocurrió el terremoto. 

になります。


 

その時点の状況を示していて、

地震が起きた」

という「点」に対して

べっとりくっついていますからね。

 


 

3. había / hubo

 

どちらもhaberの過去形ですが、


どんな時に使い分けるのかって

意外と知らないものなんです。

 

ですが、

その使い分けは

いたってシンプルです。

 


había(線)は「存在」を表すとき、

hubo(点)は「出来事」を表すとき

に使います。

 


例えば、

 

  Había una tienda por aquí entonces.

 

  Hubo un terremoto (una fiesta) ayer.

 

 のような違いがあります。

 

 


4. Qué iba a decir yo.....?

 

これはめちゃくちゃ便利な表現です。

 

「なんて言おうとしてたんだっけ~!」

って言葉を詰まらせたときに

使える慣用表現です。


 私はこれを愛用しています。

 


 

5. Cómo se llamaba.....?

 

これも同じく

とても使える表現です。

 

日本語で

「なんて名前だったっけ?」

と相手に聞くときや、


「なんて言ったかなぁ」

とつぶやくように言うときの

あれです。


 

ド忘れが多い私としては

こういう場をつなぐ

言葉は必須です。

 

 


6. ¿Cómo te fue ?

 

これもよく使われますね。

 

「昨日パーティーに行ったんだよね~」

などと友達と話しているとき、

    Y, cómo te fue la fiesta??

などと聞かれます。



直訳すると、

「そのパーティーは君にどう進んだ?」


となりますが、


ここでの訳は、

「パーティーどうだった?」

程度のものです。

 


そして答えるときも 

        Fue muy divertida! 

と点過去で答えます。



ただし、

Cómo te fue〜 の方は 

ir の点過去で、


Fue divertida の方は

ser の点過去に

なっています。



どちらも 

そのパーティー状況ではなく

それをどう感じたのかという

感想が聞きたいのです。



だから

線過去の出番では

ないんですね。

 

 

 


それでは最後になりますが、

 

こういった

過去時制と一緒に使える

便利な言葉を教えます。

 

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recien   

hace un rato(ratito)  「ついさっき」

 

これはかゆいとこに

手が届く言葉ですね。


「さっき」ってなかなか

スペイン語では

思いつきにくいですが、

この言葉で一発です。


Recien me levanté.

「さっき起きたばっか」


は口癖のように

使いますよ。



 

 

últimamente

estos últimos días   「ここ数日、最近」

 

これも使いたい時が

よくありますよね。


ただ、

「◯◯を最近始めたんだ~」

って言いたいときは、


Empecé a leer el diario hace unos días.


と他の表現を使うと

ネイティブっぽいですね。

 

 


  

そういえば、

 

スペインでは

現在完了は点過去とは

全く区別して使われますが、

  

ラテンアメリカでは

点過去で現在完了の意味も

表せてしまうことが多いです。


 

例えば 

アルゼンチンでは完全に

完了形を使いません。

 

He desayunado ya. 

なども 


Ya desayuné. 

で片付けてしまいます。


 

ですので、

 

私はいまだに

完了形を使い慣れていません........

(それでもいいのです。

それがスペイン語のいいところ。)

  

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今回は

点過去と線過去の

表現の違いを

ご紹介してきました。



 いかがでしたでしょうか?

 

 

 なかなか

使い分けるタイミングが

分かりづらい二つですが、


誤用をしてしまった

としても

実際ネイティブには

通じます。

 


過去の話をしていること

には変わりないから

です。

 

 

厳密に区別して使えること

できるのであれば

それに越したことはないですが、

 

自信がないとしても

不安に思う必要はありません。 

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私もいまだに

使いこなせてはいません。

 


授業中先生に

指摘されることばかりですが、

その中で学んでいけば

いいのです。

 

 

だから恐れずに

どんどん使っていきましょう!


 そのほうがよっぽど

重要なことです!

 

 


今日教えたことが

あなたの中で生きれば幸いです。

 

 

 

質問や不明点があれば

いつでもご連絡ください!


24時間以内に

必ずお返事を差し上げます。

 

 

 

それでは

また次回お目にかかりましょう。

  

 

 

Gracias todos.

¡Hasta el proximo!