今日から私、「日本語」を勉強します①
¡Hola, chicos!
こんにちは、ガウチョ・カズです!
さて今回は、
「スペイン語上達のために
まずは日本語を勉強しろ」
と言わせていただきます。
「いやなんでやねんっ」
「今さら日本語で学ぶことないわ」
って言われるのは
承知しています。
でも私から言わせれば、
「どうしてあなたはそんな日本語で
スペイン語を話せると思ってるんですか?」
って気持ちです。
自分が日本人だからって
日本語は完璧だとでも思いましたか?
そんな考えでは、
スペイン語を習得することは
一生叶わなくなりますよ。
いいや、
確かに話せるようにはなります。
ただし、
文法も発音もでたらめで
話せるつもりになっただけ。
ネイティブが首を傾げ、
思わず苦笑いしてしまうような
「偽スペイン語」
しか習得できません。
一方、
日本語を最大限に活用し、
正しい方法で
スペイン語を勉強した人は
ネイティブに引けを取らない
美しく整った
「本物のスペイン語」
を習得することができます。
いいですか
私は日本人です。
あなたも日本人です。
私たちは日本語を
母語として話します。
日本語で友達と会話します。
日本語で文字を書きます。
日本語で物事を考えます。
そして、
日本語でスペイン語を
勉強しています。
そう、
日常生活の全てを日本語で
過ごしているのです。
「日本にいるんだから当たり前じゃん」
と思ったかもしれないですが、
今までそんなふうに
考えたことありましたか?
つまり何が言いたいのか。
あなたは
の違いの本質を
理解していないのです。
それでは
それぞれどんなもの
なのでしょうか?
まず母語とは、
言語知識がゼロの状態(赤ちゃん)から
最も多くの時間脳が晒され、
自然と獲得していった言語のことです。
一方
第二言語とは、
母語(ないしは母国語)を使って
学習して身につける言語のことです。
とりわけ
赤ちゃんが母語を
身につけていく過程を
「獲得」と呼び、
第二言語は
学習して身につけていくため、
「習得」と呼びます。
そうなのです。
そもそも
赤ちゃんと私たちでは
言語を得るプロセスが
異なるのです。
そして、
第二言語が
母語のレベルを超えることは
絶対にあり得ません。
当然のことですよね?
日本語でスペイン語を
学んでいるのに、
そのスペイン語が日本語を
上回るわけがないのです。
ですので、
第二言語の習得を
母語の獲得と同様の方法で
試みてはいけません。
しかしそれを知らず、
ただ闇雲に
スペイン語脳を作ろうと
言語縛りをしている人は
ただ効率が悪いだけです。
例えば、
留学中日本語を
全く使わないように
心がける人が
そのいい例です。
日本人と接点を持つことを避け、
身も心も現地の人になりきって
脳をスペイン語に慣れさせようと
する人です。
中には、普段使う
スマホやアプリの言語設定を
わざわざスペイン語に替える
強者もいます。
それって
赤ちゃんの「言語獲得」
と同じアプローチですよね?
実は、
一度成長してしまうと
私たちの脳は
「言語獲得」
ができなくなってしまいます。
なぜかというと
少し難しい話になりますが.....
赤ちゃんの脳は生まれたとき
「普遍文法」
というものを持っています。
どの言語環境に置かれても
その言語に順応できるような
システムのことです。
そして自分が獲得する
言語に応じ「普遍文法」から
不要な文法事項が削除
されていき、
最終的に
「母語の文法」
が頭の中に形成されます。
これを「獲得」と呼ぶのです。
だから無意識にでも
私たちは日本語を運用できる
わけですね。
つまり、
一度「母語の文法」が
作られてしまうと、
「普遍文法」という万能な
機能は使えなくなるのです。
だから何度も言いますが、
今の私たちは
「習得」
をするほかはないのです。
それを知らないと,
ただ闇雲に
スペイン語を学習し
必死に勉強しているのに
結果が全然ついて来ず
全て時間の無駄遣いだった
なんてことになります。
その上、
正しい文法が身につかず、
日本語とスペイン語の
言い換えができない脳
ができあがってしまいます。
帰国子女や
現地に住む日本人が
こうなりがちです。
だから、まずは
既存の固定観念
を捨てましょう。
そこが
効率の良い語学習得の入り口
になります。
どうですか?
今のあなたなら
なぜ日本語を改めて
学ばなければならないのか
を少し理解
できるはずです。
え?
まだ理解できない?
それでは次回は、
具体的にどう勉強するべきなのか
をお話ししましょう。
今回も
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
また次回
お会いしましょう!
¡Hasta luego!